イレギュラーの活用(変化が苦手な子の対応8)
こんにちは。今日はイレギュラーの活用についてお話しします。積極的に子どもに対して何かをするという今までの話と違い、今回は偶然を利用しようという話です。
つまり、常に偶然を利用しようという意識というか心構えがなければ、その瞬間に活用できません。しっかりと理解していきましょう。それでは解説していきます。
なぜイレギュラーの活用をするべきなのか
生きていく上で予定が変わるということは当たり前に起こることです。変化が苦手な子に対し、絶対に予定を変えずに生活させようとすることは、ますます予定の変化に弱い子として育てていくことになってしまいます。
イレギュラーつまり偶然の出来事は、こちらの意図ではなく誘導的ではないため、子ども側でも「偶然なんだな」と理解できればいつもと違うことになっても、ある程度受け入れやすいのです。
「いやいや、イレギュラーでも受け入れない子がいるよ」と思った方もいると思いますが、それはまだ変化に強くしていくという教育が足りていないのです。自閉スペクトラム傾向が強すぎるとなかなかうまくいかないこともあるかと思いますが、あきらめたらそこで試合終了です。チャレンジする価値はあると思いますよ。
イレギュラーの活用が有効なタイプとは
変化が苦手で予定外のことに対応することが苦手な子に有効です。自閉スペクトラム傾向、不安が強い子にも行うと良いでしょう。
不登校になっている子にも有効な場面が多いです。
イレギュラーの活用の具体的なやり方
予定外のことを起こさせないようにするのではなく、偶然に(予想外に)起こった変化は、子どもが変化に適応する練習のチャンスだと考えましょう。
イレギュラーなことが起こった時に元のルールや予定を無理に当てはめようとするのではなく、その予想外の展開でやってみる。そういう対応をします。
例を挙げます。
こんな感じですが、どういう状況で行うべきかは理解できたと思いますので実際にやり方を説明します。
変化が起こった際は子どもが混乱するかもしれません。まずは大丈夫だという安心感を与えるよう、うまく適応できなかった子を叱ったり放置することはやめましょう。
次に変化をイメージしやすいように説明を工夫しましょう。言葉で伝えるだけでなく、字や絵や写真などの視覚的な情報を併用すると良いです。
変化したことを乗り切れた際には「いつもと違ったけど大丈夫だったね」のように成功したことを強化するような言葉がけをするとなお良いです。
少しずつ慣れさせ、変化を乗り越えさせていきましょう。これは子どもが1人で乗り越えるのでありません。大人が一緒に乗り越えていくものです。
これからの人生を考えてみてください。乗ろうと思っていたバスに乗り遅れた、注文した料理が売り切れてた、予想外の出費があった。相手から思ったのと違う反応をされた。人生とはイレギュラーの連続です。予定が変わらないことなんてありません。
逆に言えばそういうストレスのかかる予想外の状況を楽しみながら解決していくことができる大人なら、変化の苦手な子どもたちを導いていけるのかもしれません。
補足
先ほどのヒントの中で、一番おすすめなのが
これです。いつもは苦手な体育なのに今日は急に楽しいことをすることになった。これが嫌な子はあまりいません。
プラスの変化を受け入れる経験をまず増やすことで、いつもと違うことはあるんだという体験に変えていきましょう。
厳密に言えばイレギュラーではなく意図的な方法ですが、どうしても変化に対応できない子のために使える作戦として覚えておくと良いと思います。
今日の一言

イレギュラーはチャンスです。人生は予想がつかないから面白い。そう思える子を育てていきましょう。
理解が深まれば子どもへの愛情が深まります。
それでは、またお会いしましょう。


