変化のある遊び(変化が苦手な子の対応6)
こんにちは。今日は変化のある遊びについてお話しします。遊びとは言っていますが学校の授業でも今回の考え方は組み込むことができるので全年齢に対応可能です。それでは解説していきましょう。
なぜ変化のある遊びをするべきなのか
保育園での自由遊びや小学校での休み時間は子どもの自主性に任されており、特に学校では「休み時間」を有効に活用できていないなと感じることも多くあります。
勉強に意欲がない子が、休み時間はいきいきとしていることってありますよね。休み時間での遊びをもっと教育的効果を生むものにできたら・・・。休み時間を教育にできるやり方です。これってワクワクしませんか?
遊びの中に変化があるものを取り入れていくことにより、子どもが無理なく変化を受け入れていくような成長が期待できるんです。
一例を挙げます。
勝ち負けにこだわる子どもがいます。勝つのか負けるのかという視点しか持てないからこだわってしまう。よく聞く話ですね。
そこで、勝ち負けがコロコロ入れ替わる遊びをしてみたらどうでしょう?オセロなんか良いですね。大逆転が狙える遊びです。途中であきらめない練習になります。
遊びに「ねらい」を持たせていく。この視点を持っておもちゃを選んだり、遊びの時間を作っていく。だから変化のある遊びを行うべきなのです。
変化のある遊びが有効なタイプとは
勝ち負けにこだわる子に有効です。自閉スペクトラム傾向の子はもちろん、変化が苦手な子全てに有効な関わり方です。
変化のある遊びの具体的なやり方
それでは、具体的なやり方を見ていきましょう。
キリがないので一部だけ紹介しましたが、何をすれば良いかではなく、どういう効果を狙って行うか。それを考えていきましょう。
遊びについては奥が深すぎて、今日は語ることができません。それだと不親切なので今日は一つだけ例に出してみましょう。
ババ抜きはトランプゲームとして初級の難易度ですが、運の要素が強いのでスキルがほとんど必要がないため、誰かが一人勝ちし続けるということになりません。
順番も時計回りなど決まっているのでどこに注目していいかわかりやすい。スピードも要求されないのでゆっくりタイプの子でも参加しやすい。ババを引かないというメインテーマ以外に、数字が揃ったら手札が減っていくという報酬があるので面白さを感じやすい。数字の勉強にもなり、同じ数字をマッチングことで2つのものを見比べる練習にもなる。カードを引くときに相手の表情を見たり、やりとりや会話を楽しむこともできるのでコミュニケーションスキルも育ちます。
自分がババを引いてしまっても、他の人が自分のババを引くことがあるので、一度引いただけで負けが確定せず、最後までやろうという意欲が持続しやすいのも特徴です。
スキルがいらない点と勝敗が運で決まる点と最後までやり続けやすい点から、まずは変化が苦手で勝ちにこだわる子への教育的効果のある遊びとして優秀なのがババ抜きなのです。
このままだとババ抜きの説明する記事になってしまうのでこれくらいにしておきますが、皆さんはこんなふうに遊びを分析したことがありますか?
やってみると面白いですよ。そしてそれを実際に子どもたちにやってもらい、上手くハマった時は嬉しいですし、上手くいかなければ考え直しましょう。
遊んでいる子どもを見るときに大人は気を抜きすぎです。子どもは遊びの中でこそ成長し、課題も見えてくるので、大人の休憩時間にしないで子どもの様子をよく観察してみましょう。
変化する遊びやレクリエーションを取り入れ、変化に慣れさせていくことも教育なんだということはお分かりいただけたでしょうか。
何か問題が発生したら対応するという対処療法ではなく、教育の「育」の部分つまり「育てる」という観点は休み時間を有効に使うことで授業以外でも行うことができます。ねらいがある遊びは教育なのです。
勝ち負けにこだわる児童生徒にも遊びは有効だとお話ししました。遊びは負けたときのダメージを軽くします。遊びで軽く負ける体験をしておくことは大事です。そして負けても次にやれば勝つこともあるという体験を繰り返すと、一回の勝ち負けで大きなダメージを受けなくなります。
遊びの世界で勝ったり負けたりを経験することで、現実世界での勝ち負けに強い子になっていくんです。
補足
今日は変化のある遊びとして説明していますが、体育やスポーツでの関わりも同じことが言えます。勝敗が変化する、運の要素もある、攻めと守りが入れ替わる。スポーツも同じですよね。
体育やスポーツは「運動能力」や「経験」が勝ち負けに大きく左右されるので、運動が苦手な子にはハードルが高いです。遊びを先にやっておくほうが体育やスポーツも好きになると思います。
遊びって万能ですね。
今日の一言

遊びは人生のリハーサルです。遊びで負けることの耐性をつけていきましょう。
理解が深まれば子どもへの愛情が深まります。
それでは、またお会いしましょう。


